戦い

2010年10月16日 土曜日 by 山根 誠治

 小学生の頃 夏休みはいつも開放プールに通った

泳ぎは下手だが遊ぶのはすき 毎日の楽しみだった

当時は 飛び込みは当たり前 なかには宙返りして飛び込む子もいた

ある日 友達がバック宙をして飛び込んでいた むちゃくちゃかっこよかった

「ワイもやろう!」 できもしないのに真似てみた

結果 プールの角に頭から落ちて ドボン

ものすごい衝撃だった そのまま逝ってもおかしくなかったと思う 

「あー ものゲー イター!!」 その時はそれですんだ

が その夜から 三日間高熱を出して寝込んだ

親には プールで頭打った とも言えず 夏風邪を引いた くらいにしか思われてなかった

自分でも 頭打って熱が出たとは 夢にもおもわなかった

今にして思えば… 戦っていたのだと思う 身体が 全細胞を賭けて

その時は 身体の方がなんとか勝った しかし もし負けていたらと思うと 背筋がゾッとする

本当に 少年時代はアホなことばかりしていた

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