KO Ⅱ

2010年11月12日 金曜日 by 山根 誠治

 試合では何度か倒された

下段で倒されたり 上段で倒されたり ボディーでは無い

いちばん記憶に残っているのは ‘89 晩春 全中国大会 決勝戦

途中までは互角だった 中盤 相手が右に動いた

途端 視界に体育館の天井が飛びこんできた

「なんで天井が?…しかも回っとるじゃん!?」 倒されていた 一本負け

二連覇が懸かっていた地元の大会 情けなかった 悔しかった

悔しすぎて 涙もでなかったほどだ 

だが この悔しさが大きなバネとなり 一ヵ月後 

谷底の奥深くから 一気に頂上を飛びぬけ ウエイト制で栄光をつかんでいた

” 光と影は表裏一体 ” まさにその通りだった

いい時もあれば 悪いときもある その逆も然り

空手を通して様々なことを学んだ

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