道場祈願を懸け 氏神様にお詣りに行ったときの事だ
厳かな気持ちで 二拝二拍手一拝をしていると 境内の向こう 野武士系修行僧風の方がスクワットをしていた
「おー 鍛えとる!」 つぎには拳立てをしていた 「拳立てまでしよる?!」 もしかして空手家?それとも少林寺?
腕立てなら解るが 拳立てとなると普通ではない
齢50縺れ ガッシリとした体格の方だった
ひとり黙々と稽古している姿に声をかけるのもはばかられ 謎を残しつつ 後ろ髪ひかれる思いで神社をあとにした
” ひとりでやるのが稽古 ” 昔 聞いた言葉を思い出していた