試合では何度か倒された
下段で倒されたり 上段で倒されたり ボディーでは無い
いちばん記憶に残っているのは ‘89 晩春 全中国大会 決勝戦
途中までは互角だった 中盤 相手が右に動いた
途端 視界に体育館の天井が飛びこんできた
「なんで天井が?…しかも回っとるじゃん!?」 倒されていた 一本負け
二連覇が懸かっていた地元の大会 情けなかった 悔しかった
悔しすぎて 涙もでなかったほどだ
だが この悔しさが大きなバネとなり 一ヵ月後
谷底の奥深くから 一気に頂上を飛びぬけ ウエイト制で栄光をつかんでいた
” 光と影は表裏一体 ” まさにその通りだった
いい時もあれば 悪いときもある その逆も然り
空手を通して様々なことを学んだ