梅雨も順調だ 今年は梅雨入りが早かったので 梅雨明けも早いかと思いきや むしろ遅くなることもあるという
「本当?!」少し焦る
雨男の自分としては 夏合宿で雨が降らないことを祈るのみだ
むかしは「どうにかなるじゃろ(;一_一)」天候のことは考えたこともなかった
いまは せっかくの合宿 太陽の光を浴びておもいきり稽古したいと思う
あとは やはり、 日頃のおこない如何か?!
梅雨も順調だ 今年は梅雨入りが早かったので 梅雨明けも早いかと思いきや むしろ遅くなることもあるという
「本当?!」少し焦る
雨男の自分としては 夏合宿で雨が降らないことを祈るのみだ
むかしは「どうにかなるじゃろ(;一_一)」天候のことは考えたこともなかった
いまは せっかくの合宿 太陽の光を浴びておもいきり稽古したいと思う
あとは やはり、 日頃のおこない如何か?!
昇段審査の翌日 支部長方数人と総裁室を訪問した
自分にとっては二度目の訪問 前回はガチガチに緊張したが このときは大勢の中のひとりという事もあり ずいぶんとリラックスしていた
話題は前日の昇段審査からあらゆる方面に飛んでいった
途中 総裁から 「君達 昨日は良かったよ いい結果がでると思います」とお褒めの言葉をいただいた
そしてこうなると二段というものが 俄然現実味を帯びてきた
「もしかして二段になれるかも!」
当時は昇段審査という現実があるのみで その後のことはほとんど考えていなかった
一か月後 ふたり揃って昇段 という報がはいった
喜びと同時に 「今度こそ分厚い帯を!!」心底願っていた
二日目の朝 目覚めもよく 「よし!」 と気合いを入れた
昇段審査二日目は 女子部有段者による型の審査から始まった
平安の裏から観空まで ひとり様々な型を行っていた
まるで舞を見ているようだった
この時 自分はといえば 前夜の酒がボディーブローの如く 徐々に効きはじめ 地下のトイレへと直行していた
救いようのない ”アホ” だった
この日もまず4人と対戦した そして連続組手が始まったのはもう夕方ちかくだった
現役選手が受けの組手をしてもしょうがない 最初からガンガンとばした
相手も ”喰ってやろう” という気持ちだっただろう 望むところだった
しかし 途中からはペースダウン 大柄な相手が続くとやはりスタミナがうばわれた
上段を蹴られ足がふらつく場面もあった
「気合い入れろ!気合いをー!」叱咤が飛ぶ 「エーイシャあらー!!」
この頃は若かった ”エイシャ”のあとには必ず ”あらー”がついていた
組手がはじまった 100人組手 40人組手 30人組手とつづいた
ほとんどが現役の選手 支部長だった
この日は3人と対戦し 動きはまずまずだった
しかし ”握り棒”には苦戦した 受けの時どうしても手が開いてしまう 落とすと”技あり”を取られる
ゆえに ほとんどの人が ”裏技”を使っていた
そして 名前をいつ呼ばれるか分からない もちろん皆 同じ立場だが緊張感を持続させるのが大変だった
後ろで座って待っているのだが 自分はこのとき あろう事か待ち時間の長さに立膝で座っていた
「君ぃ 立膝をしては駄目よー!」 「押忍!」 大山総裁に叱られていた 今となっては良き思い出だ
なんやかんやで初日終了 その後 冬合宿で一緒だった城西支部の方達に誘われ居酒屋に食事に行った
空手談議におおいに花がさき 盛り上がって盛り上がりすぎた
結局この晩は 呑むほどに酔うほどに大酒を呑んでいた
昇段審査初日 「これより昇段審査をはじめます 山根誠治!」 「押忍!」
いちばんに名前を呼ばれた 最前列の右端 まさに”逃げも隠れもできません”状態
緊張もしたが これで逆に胆が据わった
基本から始まった いつもの百倍気合いがはいった
途中 「基本の技を説明しなさい」と何名か当てられた 無論 自分もその一人だった
手刀脾臓打ちを当てられた 説明の途中言葉につまっていると 「円を描く様に!」
と大山総裁から的確な言葉で補足していただき なんとかうまく説明できた
何か総裁の細かさと親切な一面を垣間見たような気がした
次に移動は全て回転 クルクル回りっぱなしだった
合い間に 飛び蹴りによるボール蹴りや 蹴りによる帽子落としなどがあった
これらすべてが一番手だ 要領がつかめずなかなかやりにくく 随分と苦戦した
そして型 受審者が大変多かった為か 意外と少なかった 知らない型は出なかった
それにしても二段を受けるのに型を知らないのだから我ながら恐れ入る
当時は型についてはずいぶんとおおらかだった 支部によって動きや号令が違い
極端にいえば基本さえも各支部長の特徴が反映されていた
午前中は基本 移動 型で終了 いよいよ午後からは組手となった