骨折 

2014年1月12日 日曜日 by 山根 誠治

人生初の骨折は鼻骨。二十歳の時、はじめて出場した全日本大会一回戦。上段まわしげりを鼻で受けた?
 この時は引っ掛けからの技だったため、相手選手が注意1をとられた。
そのまま一回戦、二回戦を勝利し二日目に駒を進めた。
二回戦後、病院に行き、即、治療となった。これがなかなかの荒治療だった。
座高計のようなものに座り、鼻の穴に棒をいれ、 ”ぐぐぐ~~”っと折れた骨を元に戻していく。
なにせ、麻酔なしの人力で骨を動かすのだから恐れ入る。途方もない痛みだった。だが、仮にも空手家だ。静かに耐えた。
そして、力の加減もあるのだろう。その後、レントゲンを撮るのだが元に戻っていない。再び人力となる。
結局 (人力+レントゲン)×4セット くらい続いただろうか。最終的に ”ぺキッ”という音とともに骨が動いた感覚があった。
「動いた!!」おもわず先生も叫んでいた。
その後、骨が動かないようにと、副木の代わりに鼻の穴へ、これでもかというくらいに脱脂綿をつめこまれた。
当然、鼻呼吸ができない。この時、鼻で呼吸ができない辛さを思い知らされた。
いろんな意味で経験値が上がった ”初骨折”だった <(`^´)>

コメント / トラックバック8件

  1. 男道 より:

    覚えてるよ、慶応病院へ行ったよね。

    • 山根 誠治 より:

      男道先輩。コメントありがとうございます!
      慶応病院ってよく覚えておられましたね。当の本人さえ忘れていました。
      ということは、男道先輩は付き添いで来ていただいたI先輩かIさんですか?
      どちらにしても、大会の途中で付き添っていただいて、今でもたいへん感謝しています。
      「おかげで黒澤のKOシーンが見れんかった」と冗談でよくIさんに言われました。
      これからもお身体に気をつけられて、お互いに頑張りましょう。
      押忍

  2. 男道 より:

    違うよお、俺だよお、もう忘れちゃたかな?

    • 山根 誠治 より:

      失礼しました。ようやく思い出しました。
      あの時はたいへんお世話になりました。

  3. 男道 より:

    光栄です。
    空手復帰しました、約30年ぶりかな?
    ゼロからのスタートです。
    これからもよろしくお願い致します。

    • 山根 誠治 より:

      30年ぶりとは壮大です。
      そうやって空手人口が増えていくと楽しいですね。
      こちらこそよろしくお願いいたします。
      押忍

  4. 義樹 より:

    お久しぶりです。
    読ませてもらってます!

    自分が少年部で先輩に稽古つけてもらっていた時、稽古中に時折鏡を見ながら鼻を触って、自分たちに「(鼻の形変わったのが)分かる?」とか「ちくしょー」とか呟かれていたのを強烈に覚えています。稽古の肝心な部分は全然覚えてないのに、こんなことばっかり記憶にあるあたり、僕が伸びなかった要因でしょうね 笑

    かく言う僕も初骨折は鼻骨でした。稽古中、相手の突きがもろ鼻に…。
    幸い僕は麻酔をしての施術でしたが、やはり痛かったです。でも折れた瞬間に「山根先輩も鼻折ったし、これで一歩近づけた」と思ったものです。
    包帯をこれでもかと鼻に突っ込まれたくだりは激しく頷いてしまいました。取り出す時に、あまりの長さに「途中で万国旗出てくるんじゃないか?」と思ったくらいです。

    先輩と鼻骨骨折という共通点がもてて、実は僕は幸せなんです☆
    長々と失礼しました!

    押忍

    • 山根 誠治 より:

      義樹も鼻を骨折してましたか。
      道場の組手ではさぞかし痛かったことでしょう。
      自分は試合でしたから、痛みよりも、技ありをとられたかとそちらのほうが気がかりでした。
      それにしても、自分は鼻で呼吸ができないというあまりの辛さに、3~4日で脱脂綿を 「こんなん要らん!」と取ってしまいました。
      そのせいか、いまだに鼻の通りがよくありません。
      若い頃は ゛怪我してナンボ ゛くらいに思っていました。今では怪我しないように、そ~っと稽古しています (笑)
      青春時代の良き思い出です。

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