空手

2012年12月18日 火曜日 by 山根 誠治

古巣の新極真のテレビ放映を観た

たまたま、予告のCMで 「あれ、この子は?!」当時は少年部で活躍していた子がでていた

そして、全日本で史上初の兄弟による決勝戦を知った ほんとうに驚いた

お兄ちゃんの方とは、何度か稽古した覚えがある

彼が、まだ高校入学直後だったかと思う 組手稽古に参加してきていた

当時の組手稽古は、まず、黒帯が3分10セットの掛け組手をおこなう

自分は、相手として出るつもりで参加していた

「それじゃあ、掛け組手やるもの!!」 「・・・・・・・・」手が挙がらない

こんな時の沈黙は自分の世代には堪えられない

「押忍」手を挙げていた 直前の稽古でアバラを痛めていたにもかかわらず

ゆえに毎回、相手に「ここは無しで」と申告していた 無論、何発ももらう覚悟の上で

だが、彼はまったく当ててこなかった、かすりもしなかった

結構、技が限定されると、やりにくいものだ

自分などは、つい「あっ、ごめんごめん」とやってしまうほうだから、かえって申し訳ないおもいだった

傍らで見学していたお父さんの「上段気をつけよ 上段気をつけよー 上段気をつけよ~」と、あたかも念仏の如く繰り返される檄を背に躍動していた

その技の正確さに舌を巻いた 「これは強い!!」素直におもったものだ

あれから、十数年経っただろうか 今では彼らの活躍で、空手は広島を中心にまわっているのかと思うほどだ

空手に燃え 空手に生きる そんな言葉をおもいだした

今におもえば、解るような気がする

 

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