古巣の新極真のテレビ放映を観た
たまたま、予告のCMで 「あれ、この子は?!」当時は少年部で活躍していた子がでていた
そして、全日本で史上初の兄弟による決勝戦を知った ほんとうに驚いた
お兄ちゃんの方とは、何度か稽古した覚えがある
彼が、まだ高校入学直後だったかと思う 組手稽古に参加してきていた
当時の組手稽古は、まず、黒帯が3分10セットの掛け組手をおこなう
自分は、相手として出るつもりで参加していた
「それじゃあ、掛け組手やるもの!!」 「・・・・・・・・」手が挙がらない
こんな時の沈黙は自分の世代には堪えられない
「押忍」手を挙げていた 直前の稽古でアバラを痛めていたにもかかわらず
ゆえに毎回、相手に「ここは無しで」と申告していた 無論、何発ももらう覚悟の上で
だが、彼はまったく当ててこなかった、かすりもしなかった
結構、技が限定されると、やりにくいものだ
自分などは、つい「あっ、ごめんごめん」とやってしまうほうだから、かえって申し訳ないおもいだった
傍らで見学していたお父さんの「上段気をつけよ 上段気をつけよー 上段気をつけよ~」と、あたかも念仏の如く繰り返される檄を背に躍動していた
その技の正確さに舌を巻いた 「これは強い!!」素直におもったものだ
あれから、十数年経っただろうか 今では彼らの活躍で、空手は広島を中心にまわっているのかと思うほどだ
空手に燃え 空手に生きる そんな言葉をおもいだした
今におもえば、解るような気がする