皆、よくがんばっていた
試合はようやく空手らしくなってきた 技もずいぶんとしっかりしてきた
技ありを取られれば取り返し 見ている側も面白い
8月の香川大会ではもっと手数、足数が必要になってくる
そして ”絶対に勝つ!!” という強い気持ち<(`^´)>
人生初の入院は、空手をはじめて一年が経とうとしていた頃
はじめて出場した広島県大会、福山で行われた
一回戦、延長戦で場外間際、気を抜いた瞬間、腎臓にパンチをもらい「ングッ!」となった
試合後、徐々に痛みが増してきて、横になったりしていた
師範から「内臓を痛めてたら真っ赤な血尿がでるから」「オス、真っ赤じゃないです」「じゃあ大丈夫か?」
実際、この時、すでに赤と黄色を混ぜたような濁った色だった
「真っ赤じゃないけー大丈夫じゃろ」つくづく”のーてんき”だった(@_@;)
この日の夜は、痛みより、試合での疲れのほうが先行し、ぐっすりと眠った
次の日、朝一番で病院に直行、「腎臓に傷がはいっている」という事で、即、入院となった
入院初日の夜は、一晩中、死ぬほど苦しんだ、内臓を痛めたときの苦しみを思い知らされた
一か月後、寮生として入寮
きつく苦しい稽古の連続だったが、「あの時の苦しみに比べたら!!」自分に言い聞かせた<(`^´)>
人生の転機は誰もが経験することだろう
自ら切り開くこともあれば、意のしないところで起こることもある
自分の場合は、父親の転勤がキッカケだった
19才の2月、まえぶれもなく東京転勤を切りだされた
動揺したが、学生だった自分は、ひとり広島にのこる事となった
ちょうどその頃、道場では4月から寮生・内弟子制度を立ち上げるという話を聞かされていた
師範の夢のある話に、道場生全員が目を輝かせて聞き入っていた
「どうせなら!!」寮生になる決意を固めた
そしてそれを、病室に見舞いにきていただいた師範に 「オス 寮生になりたいんですけど」申し出た
「こいつ、ついでに頭まで打ったんとちゃうか~」思われたという
いま思えば、おかしな話だ 若い頃はまわりがまったく見えておらず、まっすぐ前しか見えていなかった
この頃は、いろんな意味で人生の転機だった