二日目の朝 目覚めもよく 「よし!」 と気合いを入れた
昇段審査二日目は 女子部有段者による型の審査から始まった
平安の裏から観空まで ひとり様々な型を行っていた
まるで舞を見ているようだった
この時 自分はといえば 前夜の酒がボディーブローの如く 徐々に効きはじめ 地下のトイレへと直行していた
救いようのない ”アホ” だった
この日もまず4人と対戦した そして連続組手が始まったのはもう夕方ちかくだった
現役選手が受けの組手をしてもしょうがない 最初からガンガンとばした
相手も ”喰ってやろう” という気持ちだっただろう 望むところだった
しかし 途中からはペースダウン 大柄な相手が続くとやはりスタミナがうばわれた
上段を蹴られ足がふらつく場面もあった
「気合い入れろ!気合いをー!」叱咤が飛ぶ 「エーイシャあらー!!」
この頃は若かった ”エイシャ”のあとには必ず ”あらー”がついていた