山根道場キャラクター

夏季昇級・昇段審査会
2007年9月2日

審査会風景

桑本 裕司  20人組手

審査会を終えて

昇段レポート

桑本 裕司
 この度、昇段審査を受けるに当たり、まず何より、この機会を与えて頂いた山根先生に感謝いたします。

 自分の空手歴は17年ほどですが、途中約5年のブランクがあり、本格的に稽古に復帰したのは1年ほど前でした。
 復帰当時、昔に比べ力が落ちているのを実感し、また、20代の時のように ハードな稽古もできず、かなり焦っていました。しかし、マイペースで徐々に力を取り戻そうと決心し、この1年間少しずつ地道に稽古を積み重ねてきました。

 この1年の中で、第一の目標は7月にあった香川大会であり、昇段審査の事は頭の片隅にもありませんでした。
 大会の一ヶ月ほど前、山根先生より昇段審査のお話を頂いたのですが、正直迷いました。自分が10人組手を完遂し初段を獲ったのが8年前で、まだ20代前半の体力も充実していた時でした。それでも10人組手は厳しく、「これは20人組手なんてとても無理だな」というのが、その時正直な感想でした。しかも今は復帰して間もない30代・・・。

 しかし、先生より二段の挑戦を提案していただけたという事は、力や技だけでなくとも、何か自分が挑戦するに値するものがあるのだと前向きに考え、7月大会で自分が納得のいく試合ができれば挑戦してみようと決め、稽古に励みました。

 しかし、なかなか思ったようにはいかないもので、試合までひと月を切った時期に体を痛め、それを引きずったまま試合に臨みました。
 当然、結果は散々なもので、この1年間積み重ねてきた事がガラガラと崩れていくような思いで自信を失っていました。やはり昇段審査は今の自分には無理かなと考えていた時、山根先生から昇段審査は挑戦するようにと言葉を頂きました。

 「もう何がなんでもやるしかない」 と自分に言い聞かせ、試合が終わり約1 ヶ月少々の短い期間ではありましたが、できる限りの稽古をしました。

 その時、何よりありがたかったのが、自分の20人組手に向けての稽古を、道場生の皆がサポートしてくれ、稽古にも付き合ってもらった事でした。その思いは20人組手を戦う中でも大きな支えとなりました。

いよいよ審査当日・・・

 基本稽古に始まり、型の審査が終わるまで、自分の空手を見直しながら一つ一つの技に思いを込めました。

そして20人組手・・・

 自分で思うような動きはなかなかできず、相手の攻撃を防御するのが精一杯。
 それはやはり思った以上に厳しいものでした。しかし、それ以上に自分の限界を超えた境地に立てるというすばらしいものでもありました。

 この20人組手を戦うに当たって、「最後まで絶対に倒されない」と自分の中で目標をたてていました。最後までたっていられ、大きなケガもなく20人組手を完遂できたのは、稽古をつけていただいた山根先生、道場生の皆さん、 応援して下さった関係者の方々のおかげだと感謝しております。

 この先、まだまだ長い空手人生を送っていきますが、この日を境により一層心身を鍛え、自分の理想とする空手家像に近付けるように努力したいと思います。
押忍。
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